Counting


2015
AR, inkjet print, printed paper, 80×80mm

Concept

◆人は事象をどれだけ認識できているのか
3DCGという技術を通して人間心理を映した場合、ある人に​好意が有る場合はハイポリゴンでモデリングされ、悪意や憎悪が有れば更なる厳密なモデリングが行われ、ただの球体、直方体といったローポリゴンで映る場合は「無関心」と言えないだろうか。
ある物をプログラミングをやる人間が見た場合、C言語で解釈され、バイヤーにとっては「売れるか売れないか」として映る。
人は現実の事象を無自覚の中で生き、ヴァーチャルな認識で成立している部分があると思います。
解釈、認識は人それぞれ異なると思います。自分の生まれ持った能力が最上級という前提で観るのと、人はどういう行動をしてしまうのか知っている人とは思考も発言も違うと思います。

◆表出する脳内リアリティー
一つの物を見ても、その人が持つ知識、経験、背景によって見え方が異なる。しかし、その認識は脳内にあって現実世界には出せない、質量が存在しない。一方、AR(拡張現実)はコンピューターの中で制作された3DCGを、カメラで映した映像の中に、現実を拡張するという方法で表出させることができる。これは、脳内にありながらも実態が無い認識と、その認識をビジュアルに出す為のツールとして拡張現実は適していると言える。


Exhibition info

江古田ユニバース2015 -GOLDEN AGE OF ECODA-

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